岸原オカルト研究部

プログラミングを勉強していくブログです

転職しました(2023年9月)

素敵な夜ですね。転職し、状況が落ち着いたので、今回の転職について報告する。

私はどういう人間か

kisihara.cと言います。IT開発職です。趣味としては十五年程度断続的に、業務としては三年程度プログラミングに取り組んでいます。使える言語はJavaScript、(Ruby、)C#です。小物を作った事がある言語はもう少し多いです。ゲームが好きで、プレイする側としては高難易度or対人のアクションゲームを好みつつ、たまにVRSNS(VRChat)でイベント開催の経験もあります。

今回の転職でどこから何をなぜ目指したか

エンタメ系の自社開発スタートアップから、同じく自社開発の企業への転職を目指しました。理由は率直に言って技術面でより成長できる環境を探す必要が出ていた事、及び業績不振によって生活を守るため転職しなければならなくなった事です。前回とかなり似てはいるのですが、螺旋のように少しだけアップデートされているかもしれませんし、いないかもしれません。

どうなったか

大手の新規事業部含めた4件の内定をいただく事ができました。

今何をやっているか

大手の新規事業部の開発チームにジョインしました。Golang、TypeScript、AWSを触る事になります。単純に会社の技術(アバウトな言い方ですが)に惹かれた事、事業が好調で成果を様々な方に届けられそうな事と、エンタメ領域で自分の勘が働きそうだと思った事が理由です。

全然共通性のないスタックに飛び込んだ(前職はRails/Unity/GCPで、被る部分がない)ので求められる技術が広がり、増え、大ですが、楽しいです。週によっては一週間で20個くらいなんらかのgetting startedを見た気がします。

入社時の自分よりは技術力が高いであろう、有名な方も多い会社です。かなり身構えていたのですが、それでも、領域によっては通用しないわけではなさそうである事がわかりました。

仕事としては、チームの関係で職務領域が難しい事になっており、やりがいはあるがコントロールに力量がいりそうです。インフラは完全に専門外でしたが、terraform力を鍛える必要がありそうで、というかもう必要に応じて最低限のキャッチアップを行いました。事業についても、BtoBtoCに近い部分もあったり、お手伝いする必要がある様々な課題がありそうだったり、BtoBtoCの勘は全くなくて数字方向にはしばらくバリューを発揮できそうになかったりで、なかなか難しいです。ただ何より、事業領域は考えていた通り楽しくて、良かったです。

今まさにやっているタスクも、自分のようなエンタメ系を志向するエンジニアにとってとてもテンションが高まるもので、嬉しく思っています。

なぜ、について

一度は一緒にやっていきたいと考えた会社を離れなくてはならなくなったことについて、思うところはたくさんあります。そういった機会は今回が初めてになった為、転職時点では慣れた反応をする事ができかねました。ずっと一緒にやれるならやりたかったという部分がございます。他方、技術的成長の機会が限られ、技術的投資も限られている中で、このままでは私の未来が袋小路になるとも考えておりました。また、業績不振については、現場でのレベルでやるべき事はやっておりましたが、それだけではどうしようもありませんでした。一度は一緒にやりたいと考えた事業が、目の前で延々と堅調な成長を続け、(大学の専攻や職歴により)経営についてもある程度理解している為にスタートアップの堅調な成長というのが何を指すかというのは常に突きつけられ、まさにこういった結果になった事は、非常に楽しい経験でした、感謝の気持ちでいっぱいです。もともと成長への意欲はありましたが、自身のキャリアアップができて、責任と権限持って貢献できる土壌がある場所を探す事が重要というのは、今回の職場でも改めて心に刻みました。

どうやったか

自分の立場は、恐らく世間一般の区分でいえばメンバーエンジニアという事になると思いますが、ポテンシャル層である事も決して否定できません。通常の求人にただ応募するだけでは、やはり落ちる事も多かったです。しかしながら、しっかり自分が貢献できる場所にジョインしなければ、必ずまた同じ状況になります。長期的な手を打たず、短期的な手を繰り返し、来るとわかっている未来になるたびにもがき、同じことを繰り返す事は、行いません。

私は他の方に外注する小規模プロジェクトのような活動をずっと行い、もろもろ整える経験も、そろばんを弾く経験もある程度しています。また、営業職をやっていたので、コミュニケーション能力にも不足を感じておりません。技術についても、競プロ等を通して最低限の勉強はしています。必ず、自分の力を必要としている場所があると考えました。よって、「職場の技術レベルは高いが人手が足りない場所」という観点に絞って応募しました。「そりゃシニアを雇えるならシニアを雇いたいが、ポテンシャル層でも自走できる人間であれば欲しい」職場です。得意な事業領域において、技術のキャッチアップが済めば、とても貢献余地があるだろうし、会社もそう思うと考えたのです。

使用プラットフォームは、転職ドラフトとforkwellを一応使いました。転職ドラフトでは条件面含めて素敵なスカウトがたくさん来て自信に繋がりましたが、他方事業に拘りがあり実績が中途半端な現状だとあまり良い結果には結びつかなかったように思います。forkwellは、経由して一件内定も頂きお世話になりました。使いやすいサービスだったと思い、おすすめ致します。

選考総括

AtCoderで所持している緑ランクについてはやはり受けは良かったなと考えています。(これは茶色の頃と同様ですが、)コーディング試験でもまず落ちません。他方、おそらくポテンシャル層を超えてくると力不足になりそうな気配がありました。実際に面接でも、「うちは黄色とか結構いるけどね」だったり、「緑にした時点で止めてるみたいだけどこれはなんで?」みたいな話題が出ました。以前の入緑記事でも書いた通り、水には上げなければいけません。一年半前の前回に比べると、AtCoderを知らない面接官様はだいぶ減ったように感じます。今回スカウトを大量に頂いたので、ある程度技術的に貢献できそうな会社から優先して応募させて頂いた結果そうなったのか、AtCoderがマクロ的に浸透しているからそうなったのかはわかりません。

ほか、実績について聞かれる質問が非常に困りました。先述の通りこの一年半は状況が悪い事業において、厳しい戦いだったので、自分個人の実績という意味ではどうしても弱くなってしまった部分があります。ただ、振り返って見れば、しっかり説明すれば大手企業様でも刺さるポイント刺さらないポイントはあって、しっかり説明すればマイナスに思う必要はなかったかなと今は思います。前述の通り結局のところポテンシャル層を欲しがる場所に行くしかなかったので。

関連して、転職サービスのエージェントさんからは、「経歴書には事実と数値実績だけでなく、ソフトスキルや定性的なチームへの貢献実績も書け」というアドバイスを頂きました。自分の経験や周囲の経験だと、そういったものは書いても仕方ないものだ(読まれない、逆に面接官の立場に立つと読むべきではないもの)と考えておりましたし、今もイメージは変わりません。一件だけ最終面接で「ベテランを雇うわけじゃないんだからソフトスキルや定性的な人柄的な事も知りたい」とはっきり仰った面接官様がいらっしゃいましたが、他の言動に失礼なものが多く、大変恐縮ながら面接は不快な内容でした。結局のところどういうキャリアのステージであれ(業務 or プライベート問わず)目に見える実績を積むしかないのかなと思わされました。

ついでにいうと、ある会社様の採用面接というのは特殊なものがあって面白かったです。自分自身ポテンシャル層という事もあってか、人柄重視の課題が多く、最終面接は、非常に学生時代の事をたくさん聞いて頂けました。新卒の頃の面接を思い出しました。

システム設計試験の対策もしたのですが、今のキャリアだと不要でした。他方、分野別トップを誇る一社様だけ、メンバーエンジニア採用の際もシステム設計試験を課す会社様があり、実績重視の面接をされるという事で不利を自覚し選考応募はしなかったのですが、やはり見るところは見るのだなとも思いました。

想起されると、「◯◯みたいなタイプだね」と言われると困り、結果も悪い事が多かったです。自分の履歴書には誰が見てもわかる弱点が一点ありますが、それはもう過去の話で俺の仕事人としての弱点ではなくなっています。それをもっと瞬発力と説得力持って説明していけるようになりたいですし、そこがミスマッチになる会社様にはそもそも入社するべきではないのだろうなとも思います。人間頑張ったらいろんなことができると思っていて、実際に「意外だね」と言われる趣味を複数持っている人間なので、そういった「タイプで理解するタイプ」とはそもそもの相性が悪いのかもしれませんし、自分のコミュニケーション力はまだまだ伸びしろがあるのかもしれません。

総じて、コーディング試験は楽だったので、面談選考の記憶が強いです。自分の競プロ力は一般の方に比べると非常に強いと思っています。他方、競プロ勢から見ると競技のスタートラインにすら立っていない程度でしか有りません。面接をハックしている感があり、思えば期待の持たせすぎに繋がらないかは非常に気になる部分ではあります。ただ、現職だともっと強い方がたくさんいるので、もう気にしなくてもいいのかもしれません。

反省点

ここ一年半の学習に関して、読書については興味を持ってしっかり有用な知識を得ていけたなと思っていますが、ISUCON過去問に取り組むのはもっと早くても良かったなと思いました。敷居の高さ故に足踏みをしてしまっていたのですが、いざ初めてみれば中身は本当に面白いし、勉強になりますし、解説記事を読めばなんとかなります。

そういった中で選考については素敵な内定も複数頂けたので良しとしており、あとは前職での業務についての反省…というか悔いは非常に多いです。

そもそも、俺の選択は合っていたのか? 前回の転職では、最後に技術と給与は高いが事業への興味がそれなりなA社、事業への興味は強いが給与が低く技術はわからないB社の選択となり、興味があることのバフが強い自分の性分を考え、最終的にB社を選びました。A社の事業への興味も決して低くはなかったです、SES時代に殺意を持って作業していた部分の自動化サービス事業という事で、モチベは十分にありました。キャリアが浅い中では、A社に進むべきだったのではないか? 少なくとも、オファー面談にて、ほんとうの意味でお互いを理解し合うという気持ちはしっかりあったか。

得た教訓は非常に多いです。

総括

今回の新しい職場もキャッチアップから始まります。サーバーのパフォーマンスについてはこれからも取り組みます。

今後やりたい事については、前回の転職記事とほぼ変わっていないと思います。技術力がほしい。もっと言うと、確固な学術的知識をベースにして動けるようにしたい。サーバーのパフォーマンス周り、クリエイティブコーディング/Unityなどの実践的な勘所を一通り抑えつつ、ゲーム/エンタメと親和性がある特定領域で修士になりたい。それらを用いて数字についても役割を持てるようになりたい。そして前回からの追加で言えば、責任と権限が必要な場面では得られるようにする。

今回の転職ではお友達に相談したり、同僚の方にリファレンスチェックをお願いしました。生活が懸かっていたので応援が心強かったです。本当にありがとうございました。マイクロブログ相互の皆さん、VRChat相互の皆さん、いつもお話してくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

仕事していきます。よろしくお願いします。よければSNSフォローお願いします。